malicia witness 2階の目線2011
J1リーグ 11-12シーズン

9月10日 アビスパ福岡  レベルファイブスタジアム   (石井和裕)

「このままJ2に付き合ってたら、やられるぞ!」
前半終了時に声が飛ぶ。なんとなく入った幸運なゴールがありリードを保っているのにもかかわらず、ピッチ上の選手に覇気はなく、かと言って福岡の選手の気迫が見えるわけでもなく、そして福岡サポーターの熱気が沸騰することもなく前半を終える。
「しかしよく入ったなー。」
福岡在住の仲間が驚きの声。バックスタンドとゴール裏は完全に埋まっている。それでもスタンドが湧かないのは、どうやら、その大半が俊輔や中澤目当てだからのようだ。

後半は前半以上の劣勢。ピンチに次ぐピンチ。しかし、シュートが枠にこない。
「助かった!」
「福岡は個々の選手が下手だから助かる。」
横浜よりも暑い残暑が選手の動きを奪う。しかし、福岡は前回のホームゲームとは違って、後半に入っても動きの勢いは止まらない。それを、いつもの厳しい中盤の守備で食い止めれば問題ないはずなのだが、前線からの追い込みが不足している為、あっという間に最終ラインに迄、攻め込まれてしまう。

「当然だろう。」
「よく、この早いタイミングで見切った。」
後半開始早々に狩野を下げる。あそこまで走らないとなると交代せざるを得ない。サポーターの期待が大きかった狩野だが、これで何度目の裏切りだろう。特に、試合開始早々に左サイドで出したスルーパス。そのまま狩野がスペースに走り込んでリターンのパスを受ければ大チャンスだったのだが、狩野はゆったりとジョギングしていた。このシーンに代表されるように、狩野のプレーには彼特有の美学かこだわりがある。それが、試合前日にテレビ放映される決意のインタビューとの大きなギャップを生み出してもどかしい。残念ながら、彼の言葉を信じるよりも、目の前で見せてくれるプレーで判断するしかないのだ。

J2サッカーへのお付き合いは、一度始まれば、なかなか抜け出すことはできない。トリコロールが放ったシュートは僅かに5本。もし、途中で失点をしていたら、果たして勝ち点1を持って帰れたかどうかもわからない。

残り時間も15分を切ると福岡サポーターのボルテージがやっと上がり、メインスタンドやバックスタンドの手拍子や歓声が大きく響くようになる。しかし、今回のアウエー側スタンドはよく入った。この機会を逃せば、いつ福岡でアウエーゲームを見ることができるかわからない、そんなムードでトリコロールサポーターは大挙訪れた。ゴール裏は満員。メインスタンドアウエー側は、まるで、いつもの日産スタジアム2階席のようだった。声を枯らしてコールして1点を凌ぎ切る。

苦しい戦いだったが勝ち点3をきっちりとゲット。どんな内容でもアウエーは価値さえすれば良い。
「福岡のハマゾッッチってデカかったなー。」
「たまごっちみたいな名前だったね。」
「最後にアマノッチとマッチアップしたときはヤバかったね。」
ダラダラとした坂を馬鹿話しながら下り福岡空港に向かう。そこから地下鉄で赤坂へ。

福岡在住の仲間が予約してくれたのは、極上の刺身を食わせる店だった。予約は16人。
「では、乾杯の発声を。」
「えー、今世紀最後の福岡戦の勝ち点3に乾杯!!」
美味い酒、美味い魚、赤坂の夜も盛り上がる。中洲で飲んでいる仲間からの電話も入る。
「ヤバイ、美味い。来年も福岡、残留してくれないかな。」
「さっきと言っていること違うじゃんか。」
「福岡は無理だろう。」
「あ、鳥栖が昇格すれば良いんだ。」
「そうか、それ、盲点だった。」

苦戦したもののムードは最高。次のリーグ戦はガンバとの首位決戦だ。


今日のポイント

● トイレにラーメンを捨てる人がいるらしい福岡。
● 菓子の名店の店長が斜め後ろで座って観戦していたらしく、
  翌日に店へ行くと「後ろで見ていました」と衝撃の告白。
 また一つ、素晴らしい出会い。
● ドキッ!マリサポだらけの太宰府。









試合の写真や意見交換はfacebookで。まずはココから。みなさんのご参加をお待ちしています。「いいね!」を押せば最新情報が届きます。


試合直後のストレートな感想は2階の目線TVでご覧ください。こちらもfacebookpageから。

confidential 秘密 message 伝言 photo&movies reference 参考 witness 目撃
scandal 醜聞 legend 伝説 classics 古典 index LINK