malicia witness 2階の目線2011
J1リーグ ヤマザキナビスコカップ 11-12シーズン

9月14日 川崎フロンターレ  ニッパツ三ツ沢球技場   (石井和裕)

三ツ沢は喜びに満ち溢れていた。それは、子憎たらしい川崎を木っ端微塵に粉砕したからでもあり、右サイドの3番に思い知らせたからでもあり、松本翔の上々のデビューを見届けたからでもある。でも、最も皆の心を揺さぶったのは、私たちの待ち望んでいたフィットボールが帰ってきたことを確かに実感できたからではないだろうか。強く上手く積極的に敵を常に脅かすトリコロールのフィットボールが90分間繰り広げられたのだ。


前半に反対側のゴールに撃ち込まれた2つのビューティフルゴール。サッカー専用スタジアム特有の興奮が残暑厳しい場内のボルテージを上げる。
「あの3番がずっと上がりっ放しなんだよ。」
「センターバック2人が弱いし足が遅いのに、あんなにワイドに開いて門を作ってたら守れるわけないって。」
「これよぉ、後半から大黒が出てきたら、とんでもないことになるぜ。」

後半開始早々に川崎の厳しいプレッシャーがトリコロールを襲う。しかし、それは短時間のこと。ツートップに加えて右のワイドで高い位置をとるアーリアが川崎のパスコースを限定し追い込む。谷口、兵藤、小椋が、追い込んだことで読みやすくなったパスコースを塞いでボールを奪取する。ボールを奪えば時間をかけず縦にボールを送り出す。狙いは3番の裏のスペースかセンターバックの間のスペースだ。前線の2人は常に隙をうかがっている。

もし、縦にボールを送り出すことができなくてディフェンスラインにボールを下げたとしても停滞することはない。一度下げたボールは、すぐにサイドを変えるかボランチに預けられる。ボランチは、常にディフェンスラインを助ける場所に顔を出す。

今のこのチームはお互いを助け合う思いやりが満ち溢れている。数年前までの姿が嘘のようだ。パスの出しどころを失い最終ラインでゆっくりとパスを回していたあの頃は、試合の度に失意の連続だった。だが、今は違う。お互いを思う気持ちが脚を止めずに走ることに通じる。常に敵を脅かす。その姿に私たちは感動するのだ。ちょうど都合の良いことに、かつて私たちに失意を提供し続けてきた一人が川崎の3番としてピッチ上にいる。彼は今、右サイドの高い位置に常にいる。それは、攻撃的なポジションでトリコロールを脅かしているつもりなのだろうが、まったく持って身の程知らずでしかない。そして、そのプレーが2人のセンターバックの負担を増やしている。彼はそのことに気がつかない。私たちは3番に憎しみのブーイングを贈りながら川崎というチームを哀れに思う。

大黒が登場する。やや停滞し、決定機を連続して作られたタイミングでの投入は、それだけ試合の流れを変えるのに充分だった。大黒という助っ人外人は、かつてディアスやサリナスが私たちに提供してくれた、アートを見る喜びを蘇らせてくれる。2つのゴールはもちろん、左サイドから送り込んできた弧を描いたクロスは、フットボールの美へ私たちの心をいざなう。

4-0の快勝。ホーム&アウエーの第一試合の結果としては、これ以上はないくらいに満足度が高い。
「第二戦は若手を使ってほしいな。」
「いや、もうやらなくていいよ。川崎は辞退してくれ。」
そして、週末のリーグ戦、ガンバとの決戦の前に大黒の試運転が完了した。
「さぁ、いよいよ首位決戦。直接対決だぞ。」

待ち望んだフットボールは帰ってきた。次はタイトルだ。栄光を取り戻せる日は近い


今日のポイント

● ファールが多すぎる川崎。しかも自覚が無い。
● 新ポジションがハマるかもしれないアーリア。
● キャプテンマークで更に怒りを買った3番。









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