malicia witness 2階の目線2011
J1リーグ 11-12シーズン

9月24日 ベガルタ仙台  日産スタジアム   (石井和裕)

試合開始前の話題は今日の布陣。小椋不在をどのようにカバーするかだった。

キックオフ時、注目の布陣は433。アーリアは中盤から前目でトップに近いポジション。さらに、試合が動き始めるとディフェンスラインは青山、中澤、栗原の3人に。小林は一枚前で中盤を構成する。小林、アーリアが、それぞれ442よりも一枚づつ前にポジションをとった変則のスリーバック。343に近い布陣となる。この布陣であればトップ3枚の両サイドがウイング的な役割りも果たすため、無理してディフェンスラインからオーバーラップをする必要はない。

いきなり3分に、この布陣らしさを表現する先制点。小林が中に入ってワントラップからゴール。
「うぉー!」
「やった!」
「小林凄い!」
「なぜ、小林がそこに!?」
一点勝負の覚悟で臨んでいただけに、この先制点の喜びは大きい。
「スリーバックだからだよ!」
「343なら狙いどおり。当然の中盤の動きだ!」

攻めのときはディフェンスラインは3枚で中盤を厚く。守備のときは小林が下がって442と同じような守備の布陣に。2階席からは手に取るように見える。それはスムーズに動き出していたが、同時にバイタルエリアが空いてしまう欠点もそのまま。角田へのプレッシャーが甘く同点ゴールを叩き込まれる。

互角だったのはここまで。

中澤が柳沢に競り負けて同点にされるとチグハグに。栗原が左サイドバックとしてドリブル突破を再三試みる。不慣れなことをやって上手くいくわけが無い。また、攻めでは千真が下がってパスを受けにこないため、本来であれば中盤の底で小椋と横並びにポジションをとっているはずの谷口がトップのポジションに入る時間が長くなる。442のダイヤモンド形の中盤と同じような・・・いや、それ以上に谷口は前にポジションをとる。するとアーリアの居場所がなくなり、といってアーリアは新たなポジションを見つけ出してボールを呼び込むわけでもなく、なんとなく中盤を漂流。谷口が中盤の底から姿を消した影響で、中央は金井一枚となり左サイドの中盤守備が薄くなり、栗原が再三再四突破を許すようになっていく。様々な悪循環を抱えたままで前半はあっという間に終わる。

「千真は、全く機能しない。下げないと中盤のバランスも崩れたままだ。」
「後半頭から大黒を入れないとダメだろう。」
「監督は早く手を打たないと手遅れになるぞ。」
「といっても、この状態でピッチの中盤の選手が思考停止状態でいて良いわけもないだろう。」
いずれにしても、前半のままの闘い方では希望がない。

後半が始まっても(と言うよりハーフタイムに大黒がピッチ上に登場した時点で)選手の交代がないことが解ると、バックスタンドは更なる苦戦を覚悟する。

そして、残念なことに覚悟の通りの展開となり、栗原は、益々サイドバックとして前へ。その栗原にミスが生じて失点。結局は千真を諦めて大黒が投入されるのは、後半開始から11分のこと。
「だったら後半の頭から変えておけよ!」


ここから後は無駄な時間だった。選手が個々に無秩序なプレーをすればどうなるのか、それを眺めているしかなかった。放り込まれるボールに味方どうしが重なり合ってヘディングで競り合う。中盤の選手は動きがなくディフェンスラインでボールが停滞する時間も長い。なんとも恥ずかしいプレーの連続。失意の連続。手拍子、声援も空回り。

「仙台の人たちに勇気を与えたね。」
まだまだ酒を飲むには充分な時間だったが、私たちは足速に新横浜の街をあとにした。


今日のポイント

● なぜか90分間プレーした栗原。攻めの枚数は増やせず。
● リードするとリスクを排したパス回しに徹する仙台の徹底っぷり。
● ボールを奪うためにアーリアを前に。苦渋の選択。
● クナンとポジションが重なった谷口。









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